建築設計業界、機械設計業界で多いのが、CADオペレーターとして働く派遣社員や契約社員の皆さんです。その全てを否定するわけではありませんが、替えがきく人材として使われてしまうことが多く、キャリアアップや正社員化は厳しいケースがほとんどです。
しかも今年からは法律の改正により、「雇い止め」、「派遣切り」のニュースが、頻繁に報道されています。企業にとって、CADが使えるだけのオペレーターでは、無期雇用に転換するメリットは少なく、3年の期限で切られてしまうことが多くなっています。
また、最近は派遣会社が、正社員として人材を募集することも多くなっています。今は派遣会社も人材の確保が難しいので、一見すると、悪くない条件に見えるかもしれません。しかし正社員だからと安心していても、その実、今までの派遣社員と待遇は余り変わらないことが多いのです。多少の福利厚生はあっても、派遣先からの契約解除の可能性は変わらないですし、何より派遣会社に長くいても、給料が上がったり、スキルアップしたりということは望みにくいでしょう。若いうちはいいかもしれませんが、それをずっと続けていくことができるのでしょうか?
きちんと建築設計業界、機械設計業界で働いていこうと思うなら、技術を身につけて、正社員を目指すべきです。