「建築模型を仕事にする」とはどういうことなのでしょうか?
そもそも建築模型に興味があるというみなさんは、建築模型が普段どのようなシーンで使われていると思いますか? 建築模型はコンペやプレゼンの際に、完成イメージのサンプルとして資料に使われることがほとんどです。
つまり建築模型を仕事にするには、上に書いたようなビジネスの場に何らかの接点が無くてはいけません。
建築模型の通信教育などでは、よく「建築模型を副業にして稼ごう!」、「建築模型で起業!」という趣旨のキャッチコピーを見かけますが、作った建築模型に対してお金を払ってくれるところがなくては、どんなに模型の腕が良くてもお金にはなりません。営業先が無ければ、仕事にすることはできないのです。
また、単純に模型を作る腕だけを上げても意味がありません。建築模型を受注する際には、図面を渡されて、1/100スケールで作ってください、というふうに言われます。図面にはプラモデルのような組立図が載っているわけではありません。平面図・立面図を見て、自分でパーツを作っていく必要があります。つまり、図面をきちんと読めて、縮尺をきちんと理解していなければならないのです。
現実問題として、営業先をみつけること、そして模型作りだけではなく、図面の知識を身につけることを考えると、通信教育で建築模型を学んで仕事にするというのは難しいといわざるをえません。
長くなりましたので、一旦この辺で。どうすれば建築模型を仕事にできるのかを次回ご紹介します。
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